当日の様子

 10月12日(木)18時より茅ヶ崎市コミュニティホール(茅ヶ崎市役所 分庁舎6階)にて、ローカルファーストの最先端都市であるアメリカ合衆国オレゴン州ポートランドで自然食レストラン「Chef Naoko」を営む田村なを子さんを講師に迎え、『生産する人、料理する人、食べる人、みんなの想いが茅ヶ崎の「おいしい」を紡ぎだす』と題した講演を含む「第1回シェフズミーティング」を開催しました。

 

 

 ポートランドにおける農産物の流通は、生産者と消費者(使用者)の双方を安心させる仕組みがいくつも存在します。
 「ファーマーズマーケット」、「ホールフーズマーケット」、そして「オーガニカル・グランカンパニー」。

 

 

 売り先が複数ある事で、安心して農産物を栽培することが可能です。消費者(使用者)にとっても生産者と繋がりコラボレーションできる機会がいくつも存在し、その最たるものが「ファーマー・シェフ・コネクション」。

 次に相互理解を生むための場としてあるのが「シェフ・コラボレイティブ・ナショナル」。そしてこの流れを経て最近盛り上がってきているのが「カリナリー・ブリーディング・ネットワーク」。

 

 

 これら様々な仕組みがある事で、ポートランドでは生産者と消費者(使用者)との間に、より一層強固な、サスティナブル(持続制のある)な関係構築が生み出されていることなど、『生産者と消費者が一体となる』ことについて、田村なを子さんよりお話をいただきました。

 

 講演に続いて、ラ・ターブル・ド・トリウミ シェフ 鳥海勝氏、熊澤酒造株式会社 代表取締役 熊澤茂吉氏、株式会社たまや 代表取締役社長 原浩仁氏、茅ヶ崎伊藤農園 代表 伊藤英世氏、そして講演に引き続き田村なを子氏の5名をパネリストに迎えパネルディスカッションが行われました。

 

 

ローカルファースト研究会の亀井泰人をコーディネーターに、それぞれの「職業」を通じたローカルファーストとはどのようなものが挙げられるか、また講演を受けて今後どのような取り組みが考えられるかなど、活発な意見交換が行われました。

 

 当日の会場運営には「五感で感じるまち歩き」制作にも携わった文教大学国際学部の学生や、日頃ローカルファースト研究会と共にまちづくりについて考えている東海大学建築学部杉本研究室の学生にもお手伝いいただきました。

 

 

 今回も約320名の大勢のみなさんのご参加、加えてアンケートにも数多くご協力いただけた大変ありがたい状況の中、第1回シェフズミーティングを終えることが出来ました。皆様、本当にありがとうございました。

 

INFO会員サイトにてシンポジウム動画をご覧いただけます。

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講師プロフィール

自然食レストラン「Chef Naoko」シェフ

田村 なを子

❚ profile

アメリカオレゴン州ポートランドでオーガニックレストランを経営する女性シェフ。2007年にポートランドに移り「21世紀の子ども達に安全な食べ物と綺麗な地球を引継ぐ」という想いにより自然食レストラン「Chef Naoko」をスタートした。生産者の顔が見える新鮮な地元の食材で料理を作るこだわりと姿勢が地元をはじめ多くの人に支持され活躍。ポートランドの店は拡張工事の際に建築家隈研吾氏がそのデザインを手掛け、提供する食事と合わせて日本の美しさと伝統を発信している。またデルタ航空ポートランド発成田行きのビジネスクラスの機内食では彼女の和食を味わうことができる。